I.Kメロンについて


目次

名前の由来 生い立ち
主な産地 『I.Kメロン』4品種の紹介

 


名前の由来 I.Kメロンの『I.K』とは、私の祖父『故・小林 勇』(こばやし いさむ)のイニシャルです。
生い立ち 『I.Kメロン』は商品名であり、品種名は、小林2号(農林省種苗登録番号 第829号)です。
小林2号は昭和46年に誕生しました。その誕生4〜5年前、私の祖父と父は夕張でメロン栽培をしていました。しかし当時のメロンの品質に疑問を抱いていた祖父は、父と共に優良品種の育種開発に取り組んでいました。そんな時、家で飼っていた馬が試験圃場を荒しゴチャゴチャにしてしまいました。そのゴチャゴチャになった物の中から優良と思われるものを選び固定したもの(小林2号の父親)とアールス系の在来種(母親)を掛け合わせたところ優良な結果が得られ試験栽培が始まり、昭和48年から栽培が開始されました。(その馬がいなければ今のI.Kメロンは無かったのでは?)
昭和44年に父は、夕張と土質が似ており日照量の多いむかわ町穂別地区(旧穂別町)がメロン栽培の適地と判断し移住しました。最初の数年間は、夕張キングを栽培する傍ら小林2号の試験栽培を行っていましたが、昭和48年から小林2号を栽培し、『I.Kメロン』の商品名での出荷が始まりました。
その後、小林2号は父の手により改良され、現在『I.Kメロン』として販売されているメロンには、合計で4品種(栽培される時期により異なる。)のメロンがあります。(この4品種の紹介は後ほどいたします。)
そして、数年前から私が父の指導のもと、メロン栽培に精進しております。
主な産地 一番大きな産地はむかわ町穂別地区(旧穂別町)です。しかし、『I.Kメロン』ではなく『ほべつメロン』として販売されています。
その他の産地は、旭川近郊、札幌近郊、茨城県の一部、で栽培され『I.Kメロン』として販売されています。
『I.Kメロン』4品種の紹介 4品種の主な特性 4品種とも赤肉(オレンジ色)で栽培しやすい。ウドンコ病、ツル割れ病に対する耐病性がないので、連作地では接木が必要である。
4品種の組み合わせにより、前進栽培から抑制栽培の作型に適する。
早春系 早生品種であり、低温での初期生育・雌花着生・玉肥大が良く、ネットの張りも良い。登熟日数は45日内外であるため前進栽培に適している。
日持は4〜5日と短いが香り・肉質が良く食味に優れている。
春系 早生品種であり、早春系と比較するとほぼ同じ特性であるが、玉肥大が若干悪いので極度の前進栽培には適さない。しかし果形が良くネットも密に掛かるので外観に優れている。日持も2日程度長い。
夏系 低温での玉肥大が悪く前進栽培にはあまり向かない。また、盛夏には糖度の乗りが悪くなる嫌いがあるため栽培適期が狭い。外観・果肉など果実の特性は早春系とほぼ同等である。登熟日数は45日内外である。
盛夏系 草勢強く、登熟日数も50日内外と他の3品種よりも長く、糖度が乗りやすいので、抑制栽培に適する。また、果形も良くネットも密に掛かり発酵果も出にくい。さらに、中・晩生品種にしては果肉が良質で食味にも優れており、日持も10日前後と長く輸送性が高い。
農業やメロンについてお話しませんか?どのようなことでも結構ですのでご意見、ご質問等、どんどんお寄せください。
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